NextCloud を26.0.0 へアップグレードした後、セキュリティ&セットアップ警告 に二つ警告が表示されるされるようになりました。アップグレード前には表示されていませんでしたので、正直焦りましたが、その警告の対応を記事にしてみました。
警告は以下の通りです。
- Webサーバーで “/ocm-provider/” が解決されるように正しく設定されていません。これは、このフォルダーを直接配信するように更新されていないWebサーバー構成が影響している可能性があります。構成を、Apacheの “.htaccess” にある設定済みの書き換えルールまたはNginxのドキュメントのドキュメントページ↗で提供されているルールと比較してください。 Nginxでは、これらは通常、修正が必要な “location〜” で始まる行です。
- Webサーバーで “/ocs-provider/” が解決されるように正しく設定されていません。これは、このフォルダーを直接配信するように更新されていないWebサーバー構成が影響している可能性があります。構成を、Apacheの “.htaccess” にある設定済みの書き換えルールまたはNginxのドキュメントのドキュメントページ↗で提供されているルールと比較してください。 Nginxでは、これらは通常、修正が必要な “location〜” で始まる行です。
対策
フロントエンドとして稼働しているnginxのNextCloud設定ファイル中、location /ocs-providerとlocation /ocm-providerを以下の通り修正しました。
フロントエンドのOSはDebian11です。
修正前 /etc/nginx/conf.d/front_nextcloud.conf
location /ocs-provider {
return 301 /index.php/ocs-provider;
}
location /ocm-provider {
return 301 /index.php/ocm-provider;
}
修正後 /etc/nginx/conf.d/front_nextcloud.conf
location /ocs-provider {
return 301 $scheme://$host/index.php/$1;
}
location /ocm-provider {
return 301 $scheme://$host/index.php/$1;
}
修正後、nginxを再起動します。
sudo systemctl restart nginx
NextCloud で警告が消えている事を確認できます。